スマホやポータブルゲーム機などデジタルゲームの主な懸念事項として言われているのは依存、ブルーライト、暴力的な内容などでしょうか。
このような面も確かに心配では有りますがこの記事では、他の点についてみていきます。
知育に良いと言われるデジタルゲームもありますが
デジタルゲームには、子どもの知育を目的としたものがいくつかあります。
その中でもマインクラフトは子どもたちの間で人気のあるゲームで有名です。
早い子で未就学児のうちから遊んでいる子もいましたが、我が家の息子がマイクラで遊ぶようになったのは小学生になってからでした。
このゲームは
- 創造力
- 問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 空間認知力
などを高める事ができるというメリットが述べられています。
教育の現場で取り入れる動きもあるそうです。
マインクラフトでは無いですが
私の息子はスマホの知育ゲームで遊ぶ事があります。
スマホって本当に便利ですよね。
気軽に持ち運べて、こんなに小さいのに色々な事ができます。
つい子どもに手渡してしまいますが
そのまま ほっておけば子どもは延々とスマホをいじっています。
画面の上をスッ、スッと指先を滑らせながら。
便利で、内容も充実したアプリも多いスマホがあるのに
どうしても私がアナログのおもちゃにこだわるのには
理由があります。
デジタルでは得られない指先の動き
デジタルゲームを操作する時
指先を使う事があっても、その動きは単調です。
画面を直視したまま、タンタンタンと指で連打するか、スッスとスライドさせるかぐらい
そこに指先を巧妙に動かす必要はありません。
それに比べてアナログゲームでは
手で触る、指先でつまむなどの動作を伴います。
関節を使って、指先を器用に動かすということは、アナログならではの動きです。
このように指先を器用に動かして道具を扱う事ができるのは、霊長類だけです。
人間の脳は手を使うことによって進化してきました。手をよく使えば、手からの信号が多くなり、それを受け取る脳の領域が発達し、脳の神経細胞の連絡網であるシナプスが増えたり、強靭になったりします。そうしたことを繰り返すことによって、著しく発達してきたのが10野だと考えられます。
引用元:【最新リハビリ】脳の機能が回復する「手の指体操」は認知症の予防にも効果
デジタルでは得られない感覚刺激
デジタルでは、画面を注視する際の視覚刺激と流れるBGMの聴覚刺激の2つが中心です。
アナログでは、物体を捉える視覚、BGMはありませんので聴覚は、おもちゃを扱う際に鳴る音、さらに物を掴んで使う際の触覚の3つの感覚を刺激します。
アナログは、デジタルゲームの画面ように、視界が限られる事がありません。
対面で対戦ゲームをすれば、そこにいる人の顔色や動きを見て判断する事もできます。
デジタルの場合は、オンラインゲームで相手の映像が写っていたとしても
それは画面に収まる範囲内だけとなります。
アナログの方が得られる情報元の範囲は広いと考えられます。
デジタル認知症について
デジタル認知症という言葉をご存知でしょうか?
ゲーム脳という言葉と並んで、この考え方には賛否が有りますので
親としてはこういった可能性があるという意味で取り上げます。
子育て中の親の多くが「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代の人々です。
デジタルネイティブ(世代) (digital native) とは、学生時代からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代であり、日本では1980年前後生まれ以降が該当するとされる。
デジタル情報に囲まれた環境で、発症すると言われているのが デジタル認知症です。
「デジタル認知症」とは、そのままズバリ「デジタル機器を長時間使用することによって発症する、認知症に似た症状」のことです。
引用元:【情報化社会の落とし穴!】デジタル認知症の怖ろしさと、その予防方法について
引用元に詳しく取り上げられています。
デジタルの情報をインプットする事が日常の中で育った私たちは
デジタル情報で溢れた環境の中で子育てをする事になります。
親である我々がしっかりと精査しないと、判断能力の未熟な子どもは
デジタルの大波に飲まれてしまいます。
便利なデジタル機器との付き合い方には慎重になりたいです。
デジタルとアナログをバランス良く取り入れる
デジタルのネガティブな面を述べましたが
デジタルゲームは、脳の認知機能を向上させるという研究結果も発表されています。
デジタル機器は進化を続けますし
小学校ではプログラミング学習の必修化も控えています。
これからの時代を生きる子ども達は、デジタル機器と上手に付き合っていく事が不可欠です。
デジタル情報が溢れる環境だからこそアナログな物も上手に取り入れて
これからの時代を生き抜いていく力を身につけてもらいたいです。